青森県十和田市にある、道の駅とわだ『とわだぴあ』です。観光案内所、レストラン、無料休憩コーナー、匠工房、南部裂織保存会、テレトラック十和田、お買い物は十和田の特産品、十和田の農産物、大人気の農アイス、地元の新鮮なお野菜はもちろん、十和田市の魅力がたくさんあります。
概要
・2001年12月13日に開駅。
・国道4号線沿い(十和田市と五戸町の市町村境)に位置。
・センターハウスの他、匠工房、場外馬券場、公園、多目的広場、ドッグランなど様々な施設がある。
駐車場
・駐車場の収容数は、大型が18台、普通車が190台(うち身障者用3台)
※県内の全道の駅28駅の中で5番目の収容数になる。1番は道の駅奥入瀬の、大型10台、普通車340台
※上記の数値は正面駐車場のみのもので、施設東側にある駐車場には約500台収容可能
運営
・株式会社パワフルジャパン十和田が、2015年より市から指定管理を受け、現在運営8年目となる。
営業時間
・営業時間は(本来なら)4月から10月の期間が9:00~20:00、11月から3月の期間が9:00~19:00。
※現在は新型コロナウイルス感染症対策として、営業時間を9:00~18:00になっている。
施設紹介
・店内では、にんにくや長芋をはじめとした新鮮な産直野菜や手作り加工品、地元特産品や各地域のお土産品を取り揃えている。
・レストランやフード、十和田そばでは産直野菜を使用したメニューを扱っている。
・カフェGRINではコーヒーや、りんご、ゴボウを使用したドリンクの提供している。
・農アイスは地元のお米を使用したソフトクリームや黒にんにくパウダーを使用した黒にんにくソフトの他、季節で変わるシェークなど、来店されるたびに代わるメニューを楽しめる。最近では、新商品としてお焼きの提供もはじめている。
・匠工房では、裂織、きみがらスリッパ、産直物加工などの様々な体験を行うことが出来る。(要予約)
道の駅とわだの6次産業化
道の駅とわだとしての6次産業化としての取り組みを2点ご紹介。
6次産業化とは、「地域資源(農林水産物、バイオマス、自然エネルギー、風景・伝統文化など)」を有効に活用し、農林漁業者(1次産業従事者)がこれまでの原材料供給者としてだけではなく、自ら連携して加工(2次産業)・流通や販売(3次業者)に取り組む経営の多角化を進めることで、農林漁村の雇用確保や所得の向上を目指すこと。若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため、農林漁業生産と加工・販売の一本化や、地域資源を活用した新たな産業の創出を促進すること。
「新事業の創出」と「地産地消の推進」
⇒相乗的に推進することで、農村社会の最大の問題ともいえる雇用・所得の改善に繋げようという基本的な狙い
<メリット>
〇所得向上
1次産業のみでは得られなかった所得が得られたり、農産物に付加価値を付けて販売したりできるようになるため、所得の向上が見込める。また、農産物を市場に出荷するのに比べ、価格変動の幅が小さく、収入が安定するというメリットもある。
〇雇用の創出
単に業務拡大により、雇用が増えるというだけでなく、農閑期を加工業務に当てられるなど、労働の負担を軽減し、均一化を図れるという点もメリットです。また、産業が育つことは、若い人の雇用にもつながってくるでしょう。
〇風土や伝統文化の保全
地域資源を事業に利用することで、地域の風土や伝統、食文化などの持続的保全が可能になります。また、地域産品と風土・伝統文化を結びつけることで、地域全体のブランド化を図り、さらなる観光客の増加、地域活性化も期待できるでしょう。
〇地域の活性化
6次産業化による所得の向上や雇用の創出、観光客の増加、地域のブランド化などにより、地域の活性化が期待できます。
地域活性化は、地域の文化や資源を継承することにもつながっていく
〇多額の投資が必要になる
商品開発やパッケージデザイン、設備、衛生管理、マーケティングへの投資など、加工品を商品として販売するためには、多額の初期費用を要する。
〇厳格な衛生管理が必要になる
食品加工には、徹底した衛生管理が求められます。適切な取り組みを行わず、食品事故を起こしてしまうと、信頼を失うだけでなく、事業の存続にも影響しかねません。
〇専門的な知識が必要となる
生産の技術や知識、経験は豊富でも、加工や流通、販売の知識を持ち合わせている生産者は少ないでしょう。商品が完成しても、売り方を知らなければ在庫を抱えることになってしまう。
一生産者が、単独で6次産業化に取り組むにはハードルが高い。よって農林漁業者、農林漁業者団体、商工業者、商工業者団体のみならず、都道府県及び市町村を始めとした、金融機関、国の行政機関などの地域の関係機関等が、有機的に連携し、必要な支援を行うこと、いわば地域ぐるみで総合的に6次産業化へ取り組みを行うことも重要である。
農アイス
地元十和田産のお米、まっしぐらと、十和田産の大豆、おおすずを使用した2種類のソフトクリームを販売している。
さらに、2020年6月13日から、十和田産の黒にんにくを粉末状にしたものを使用した「黒にんにくソフト」も販売開始。
2021年8月には数量限定で青森県つがる市産のメロンを使用したメロンソフトも販売。
2022年11月13日からは新たに「農おやき」の提供もスタートした。産直会員特製の手づくりつぶあんと豆乳カスタードの二種類を販売。
こういった産直の食材を使用した新たな商品の開発に余念がない。
地元高校生との連携した商品開発
・経緯
2023年3月に廃校となる、青森県立十和田西高等学校が、地元十和田市の魅力を学び、情報発信する授業の一環として、2021年6月より道の駅とわだと連携してご当地商品開発に乗り出す。
約1年半の開発期間を経て、2022年10月14日(金)に道の駅とわだ、十和田市観光物産センターの2店舗で販売を開始。
・味決め
生徒さん達にポテトチップスの味のアイデアを出してもらった。
ゴボウやにんにく、長芋の他に明太子やエビマヨなど、非常に個性豊かなアイデアをたくさん出していただいた。その中から道の駅とわだの職員で候補を数個に絞り、そこから更に生徒さん達に試食投票会をしてもらい、その中で一番人気の高かったネギ味に決まった。
・パッケージデザイン
パッケージデザインについても、生徒さん達から様々なデザイン案をいただいた。
数あるデザインの中から、青森県の形を模したキャラクターと十和田に縁のある馬を分かりやすく表現しているデザインを採用。
・十和田市産の原料提供 道の駅とわだで販売している十和田市産の乾燥ねぎを原料として使用している。
・商品の仕上がり
商品の特徴としては、ネギの香りが強く後を引き、パンチのある味に仕上がっている。
市販されている一般的なポテトチップスよりも厚みがあり、「お菓子」というより「おつまみ」に近い。
・エピソード
2022年10月14日に販売開始、初回は約1,500袋を製造したが、同月23日には完売した。
・ヤフーニュースに2回取り上げてもらった。
・販売から約三か月で、約100万円の販売売上額を出している。