十和田市は、かつて南部馬の産地として栄え、明治時代には軍馬補充部が置かれるなど、馬と深い関わりを持つ地域です。その歴史と文化を今に伝える施設が「十和田市馬事公苑 駒っこランド」です。
「馬と人の交歓リゾート」をテーマにしたこの施設では、実際に馬とふれあえる体験ができ、多くの人に親しまれています。苑内には、餌やりや引き馬体験ができる「駒っこ牧場」をはじめ、馬のモニュメントを取り入れた大型遊具、地場産品の展示や販売、休憩スペースを備えた「交流館」など、家族で楽しめる設備が充実しています。
また、馬の文化や歴史を学べる資料館「称徳館」では、南部地方の伝統芸能「南部駒踊」の映像上映や、貴重な資料の展示が行われており、十和田ならではの馬文化にじっくり触れることができます。
十和田市馬事公苑 駒っこランドにある「称徳館」は、馬と人との深い関わりを多角的に紹介する文化資料館です。十和田市は古くから南部馬の産地として知られ、明治時代には軍馬補充部が置かれるなど、馬とともに発展してきた歴史を持っています。称徳館は、そうした地域の歴史と文化を今に伝えるために設立されました。
館内では、東北地方における馬の歴史を紹介する「驥北館」や、室町時代の鞍、桃山時代の馬面(ばめん)、くつわ、鳴り輪、武士の馬装具など、約5,000点におよぶ馬具を展示する「馬具館」など、馬との暮らしや文化を多角的に学べる展示が充実しています。
また、以下のような特色ある展示室も設けられています。
週末には、語り部による民話の口演も行われており、展示を通して馬と人との歴史や文化を深く学べる施設となっています。称徳館は、十和田市の馬文化とそれを育んできた人々の想いを今に伝える、学びと発見の場です。