
冬の奥入瀬渓流では、厳しい寒さがつくり出す「氷瀑(ひょうばく)」の絶景に出会えます。滝や渓流の水がそのまま凍りつき、真っ白な氷柱(つらら)や滝全体が固まった氷のカーテンとなって現れる光景は、まさに“氷の芸術”。雪と氷に包まれた渓谷に青空が映え、昼と夜とでまったく違う表情を見せてくれます。
青森県十和田市奥瀬にある奥入瀬渓流は、十和田八幡平国立公園に指定された自然豊かな景勝地。冬の厳寒期には、滝全体が真っ白に凍結し、周囲の岩壁や木々にも氷がまとわりついて、まるで氷の神殿のような世界が広がります。これらの「氷瀑」は、真冬の限られた時期にしか見られない、奥入瀬ならではの幻想的な風景です。
奥入瀬渓流の氷瀑シーズンは、例年12月下旬〜3月上旬ごろ。気候条件がそろうと、滝が完全に凍りつくこともあります。日中は雪景色と青い空、夕暮れ時には淡い光と氷の青さが溶け合い、さらに夜間にはライトアップされた氷瀑を楽しむナイトツアーなども用意されており、時間帯ごとにまったく違う奥入瀬の冬景色を堪能できます。
冬限定の自然絶景を求めるなら、奥入瀬渓流の氷瀑めぐりは外せない体験。十和田湖エリアの冬旅と組み合わせて、昼と夜、二つの「別世界」を楽しんでみてください。