豆しとぎとは
青森県、南部地方の伝統食「豆しとぎ」は、煮て潰した青大豆に米粉と砂糖と少しのお塩を入れて練った生菓子です。
「豆しとぎ」の歴史と由来
平安時代から全国的に食されていた「粢(しとぎ)」は、生米を粉状にしたものを、水でこねて団子のようにした食物で、現在の餅の原型とも言われ、全国で神前のお供え物とされています。南部地方ではしばしば冷害に見舞われ、米が貴重だったため大豆を加えてつくられるようになり「豆しとぎ」とよばれるようになった歴史があります。
豆しとぎの作り方は、水に浸しておいた大豆を硬めに茹で、すり鉢ですりつぶし、米粉を加えてよくこね合わせかまぼこ状にまとめ作られます。食べ方としては、1cmほどの厚さに切り、そのまま食べてもおいしいですし、焼いて食べると香ばしく、少しもちっとした食感になり、甘味が引き立って美味しさもアップします。
中野渡八志子さんが作る「豆しとぎ」
青森県十和田市で、「豆しとぎ」や加工品を生産販売する「雅菜工房(みやびなこうぼう)」代表の中野渡八志子さん。「豆しとぎは、出来立てで温かいのが一番おいしい。素材の味を分かってほしい」と語ります。
「雅菜工房」の豆しとぎは、味の濃い青豆を使っていて、青豆の味を生かすため砂糖と米粉は少なめにしています。食べると青豆の素材がわかる食感と風味が特徴です。
十和田の逸品「豆しとぎバター」
中野渡八志子さんは、「豆しとぎ」を若い人にも食べてほしいと、これまでに、様々な食べ方を提案しています。
青森県産大豆を使い、 県産米粉をバターなどと合わせ、ペースト状に仕上げた「豆しとぎバター」を考案し、商品化。青豆・黒豆・金時豆、3種類の豆しとぎバターを販売しています。
豆しとぎをベースに長期保存できるよう考え商品化したものです。
→豆しとぎバター紹介ページはこちら
「豆しとぎバター」おいしい食べ方
豆しとぎバターをお餅やブレットに塗って食べるのがおすすめです。
デザートとして、バニラアイスクリームと豆しとぎバターを混ぜても美味しいです。
晩酌のおつまみとして、クラッカーに塗ってお酒のお供にしたり、豆しとぎバターそのままを直接食べてウイスキーなどの蒸留酒と一緒に味わうのも美味しいです。
販売場所-お買い求め先
豆しとぎ・豆しとぎバターのお買い求めは、
十和田市内にある
・365
でお買い求めできます。
十和田の逸品 豆しとぎ・豆しとぎバターをぜひご賞味ください。
メディア掲載
東北のブロック紙、河北新報社発行のフリーペーパー「河北ウイークリーせんだい」
2022年6月2日発行分で掲載紹介されました。 (2022年6月8日 追記)