豆しとぎと米粉でつなぐ地域間交流 が行われました。[青森県十和田市 ~ 大分県杵築市山香町]

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豆しとぎと米粉でつなぐ地域間交流 が行われました。[青森県十和田市 ~ 大分県杵築市山香町]
豆しとぎと米粉でつなぐ地域間交流

市民団体インバウンド十和田(米内山和正会長)は、2022年10月2日「十和田市地域交流センターとわふる」を会場に、「まめしとぎと米粉でつなぐ地域間交流」と題し、青森県十和田市と大分県杵築市山香町をオンラインで繋ぐ交流イベントを実施。お互いの地域の良さや食文化の良さに理解を深めました。

当日の模様

大分県杵築市山香町「田んぼ再生計画」について

大分県杵築市山香町の澄んだ空気と美しい水、米作りに適した土壌で育てられた「山香米」は古くから知る人ぞ知る美味しいお米として珍重されてきました。少子高齢化・人口減少の影響により、お米を生産する農家さんの廃業が続き、使われなくなった田んぼ「休耕田」が多くなっている現状です。この「休耕田」を再利用し、参加型のコメ作りによる交流人口の拡大に取り組む「田んぼ再生計画」は、地域づくりを目的とした「株式会社山香社中」が大分県のクラウドファンディングサイト「サンドウィッチ」(運営は大分合同新聞社や大分銀行)で資金を募りました。

大分県のクラウドファンディングサイト「サンドウィッチ」はこちら

昨年2021年に行われた「田んぼ再生計画」の模様はこちら

山香町の地域づくり会社「山香社中」

株式会社山香社中
地域づくり会社-株式会社山香社中

株式会社山香社中は、2021年2月に設立された大分県杵築市山香町の地域活性化を目的とした地域づくり会社で、設立メンバーは10人。2005年10月1日に行われた市町村合併後の「ふるさと山香」の衰退を目の当たりにし、「このままじゃいかん。どげかせな!」と、立ち上がった方々。

平均年齢は65歳で、壮年期(40〜64歳の頃)に、故・平松守彦 前大分県知事が進めた「豊の国づくり塾」で学んだメンバーや町おこし団体の会員を中心に長くまちづくり活動を続けてきた60代以上の住民が出資し設立されました。

河野正治代表(82)=前市議= は、「収益を上げて地域に還元し持続できる組織とするためにあえて会社にした。『もう年だから』は禁句としてもうひと働きする。若い人と連携し、山香の将来を明るくしたい」と意気込みを語り、人口減少に苦しむ地域の課題解決を支援し次世代を担う人材の育成に取り組んでいます。

豆しとぎ

「豆しとぎ」は煮てつぶした青大豆に米粉と砂糖を入れて練った生菓子で、「しとぎ」は「すりつぶす」という意味で、米粉で作られるお供え料理のことをいい古くは平安時代から存在する青森県南部地方に伝わる郷土料理です。

豆しとぎ紹介記事はこちら

地域をつないだ豆しとぎ

青森県十和田市で「豆しとぎ」などの加工販売を行っている「雅菜工房」中野渡八志子さんは、会員制交流サイト「Facebook」から、大分県杵築市山香町の「田んぼ再生計画」を知り、クラウドファンディングで応援寄附を行いました。返礼品として、「山香米」から穫れた米粉が送られ、その米粉で作った「豆しとぎ」を山香町の人たちに味わってもらい、相互理解を深めようと、市民団体インバウンド十和田がイベントを企画し交流が実現しました。

当日、十和田市では、「山香米」の米粉が使われた「豆しとぎ」を製造する様子を、山香町では稲刈りや中野渡さんが作った「豆しとぎ」が振舞われる様子をそれぞれオンライン中継で結び、双方から稲作や互いの地域に関する質問が出されるなど交流が行われました。

当日の模様を動画で見る

皆さんの感想

「豆しとぎ」を初めて食べた株式会社山香社中の多田忍さんからは「初めての食感と味でなんか懐かしい味」と感想があり、また「こんな機会は滅多にない。こちらでイベントがある時にはお声がけしたい」と今後の交流に意欲を示されました。

雅菜工房」中野渡八志子さんは「豆しとぎを全国に広める夢の第一歩になりました。山香町に行って現地で作りたいです。」と豊富を語りました。

市民団体インバウンド十和田 米内山和正会長は「人口減少や少子高齢化の影響が全国的に大変な状況で、観光や移住定住でも地域間で取り合いをしている現状の中、交流を通じ、お互いの問題解決の取り組みと地域の良さを知り理解を深める事も問題解決の選択のひとつになると感じました。また、今回は、中野渡さんがやりたい事、実現したい事を応援し後押ししました。このように、地域を盛り上げたい気持ちや、やりたい事、実現したい事を後押ししながら、地域発展に寄与していきたいです。」と感想を述べました。