
青森県十和田市の基礎を築いた初代市長・水野陳好(みずの・のぶよし) 氏を讃える「十和田市名誉市民 水野陳好氏 顕彰碑」。
旧三本木原の開拓や土地改良事業、地域農業振興への多大な功績を称え、現在は十和田市役所(市庁舎)そばに移設されている、歴史散策におすすめの記念スポットです。
水野陳好氏は、昭和54年(1979年)に十和田市名誉市民の称号を贈られた人物です。「開祖・新渡戸傳(つとう)扇(でんせん)の意思を継ぐ」を信念に、十和田市の基礎づくりに身命を賭して取り組みました。
氏は、旧三本木原開拓事業や土地改良事業に尽力するとともに、陸稲「水野黒餅(みずのくろもち)」を完成させるなど、地域農業の振興に大きく貢献しました。
その後、三本木町長に就任し、町内合併を進め、昭和30年には市政施行を実現。初代十和田市長として、県南地域における中心都市としての基礎を確立し、地方自治の発展に努めました。さらに、社会福祉関係など各方面で要職を歴任し、それぞれの分野で輝かしい業績をあげました。
この胸像は、郷土の誇りとして永く氏の功績を讃えるため、昭和46年に農業関係4団体によって旧稲生川土地改良区事務所前に建立されたものです。その後、市に移管され、市庁舎増設にあたって現在の場所へと移設されました。
十和田のまちづくりの歴史や、開拓期から続く地域の歩みを感じられるスポットとして、市役所周辺を散策する際にはぜひ立ち寄りたい記念碑です。