2021年1月14日(木)、福島県喜多方市にある福島県立テクノアカデミー会津職業能力開発短期大学校観光プロデュース科2年生と教員の皆さんが、インバウンド(訪日外国人客)研修のため、十和田市の道の駅とわだ敷地内にある匠工房を訪れました。
例年この時期に、台湾でのインバウンド研修を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、台湾を訪問できなかったため、インバウンドでの集客実績がある青森県十和田市を来訪しました。
インバウンド十和田 米内山和正会長が、動画を活用したインバウンド誘客事例を紹介
研修セミナーとして、青森県十和田市の市民団体「インバウンド十和田」米内山和正会長が講師となり、誘客や地域振興に向けた活動を紹介。
インバウンド十和田が行っている多言語コンテンツの作成や、市民が参加し英語の歌詞とダンスで地域を盛り上げる「トワダンス」の企画や、たばこの自動販売機を再利用した商店街活性策「とわだばこ」などの活動を紹介しました。
また、それ以前に自らが手掛けたB-1グランプリin十和田大会の開催を盛り上げるための動画制作事例も紹介されました。
米内山和正会長は、「地域の問題解決に取り組み、話題を呼ぶため、メデイアに積極的に情報発信することが大事。」とメッセージを伝えました。
また、学生の皆さんは事前に海外に向けた福島県のPR動画を制作しており、米内山和正会長が動画を講評し、アドバイスを送りました。
道の駅とわだ市澤駅長が、道の駅とわだの六次産業化についての取り組みを紹介
次に「道の駅とわだ」市澤祐樹駅長が、「道の駅とわだの六次産業化」と題し、十和田産品と六次産業化への取り組みと、道の駅とわだの6次産業化商品である「黒にんにくアイス」や「農アイス」を紹介しました。
南部裂織 と きみがらスリッパ
次に、十和田市の伝統工芸品「南部裂織」について説明を行いました。
同じく匠工房内で、十和田市の伝統工芸品「きみがらスリッパ」について「きみがらスリッパ生産組合」宮本会長から、
きみがらスリッパ誕生と70年も続く歴史の説明がありました。
十和田バラ焼きを味わい、十和田市現代美術館へ
その後、司バラ焼き大衆食堂へ移動し、お昼ご飯として十和田市のご当地グルメ「十和田バラ焼き」を召し上がり、十和田市現代美術館を訪れ見学をしました。
商店街へ とわだばこを見学
最後に、商店街「相坂屋」前に設置してある「とわだばこ」を見学し、十和田市を後にしました。
青森県十和田市への研修に参加しての感想
飲食業界に就職する長澤七海さんは「情報発信の仕方が参考になった。福島にしかないものや魅力を観光客に伝えたい」
福島県内の旅館への就職が決まっている清水田京樺さんは「自分が地域に対してどう貢献できるか考えるヒントをいただき勉強になった。」と感想を語りました。
長尾真嗣・学科長心得は「訪日客は、東北の雪や寒さを楽しもうとやって来る。その分野では福島県の取り組みはまだ弱い。青森県の先進的な事例を学びたい」と今後の展望を話しました。
リンク先
http://www.tc-aizu.ac.jp/index.php