2021年7月13日(火)、十和田市立第一中学校(二本柳智弘校長)2学年17名が青森県三沢市にある「星野リゾート 青森屋」に来館し、
伝統芸能品「きみがらスリッパ」の取り組みと青森県の馬文化について学びました。
実施日時:2021年7月13日(火)10:00~14:00
場所:星野リゾート 青森屋
協力:十和田きみがらスリッパ生産組合
参加者:
十和田市立第一中学校 2学年 生徒17名/教師4名
十和田きみがらスリッパ生産組合 2名 (組合長,副組合長)
星野リゾート 青森屋 スタッフ 4名
きみがらスリッパ とは
青森県十和田市の伝統工芸品でデントコーンという品種のトウモロコシの皮で作られたスリッパです。成長したデントコーンは2m以上の高さまで成長し、きみがらスリッパの色鮮やかな色は皮を染色し、専用の土台を用いて編むことで「きみがらスリッパ」は作られます。
協働授業の概要
十和田市立第一中学校の2学年は、「ふるさと学習」の一環で十和田市の伝統工芸品「きみがらスリッパ」の調査をしています。学んだ内容をポスターやチラシ・リーフレットなどにして、11月に予定されている修学旅行先で十和田市と青森県の良さをPRする事を目的としています。
①デントコーン畑の見学と、一番成長するトウモロコシ「マイきみ」を予測する活動
まず初めに「星野リゾート 青森屋」敷地内にあるデントコーン畑を見学しました。
「一番成長するトウモロコシ マイきみの選定」として、生徒の皆さんそれぞれが選んだトウモロコシの茎へ目印となるタグをつけ、どれだけの大きさまで成長するか予想します。
収穫の頃である10月には、星野リゾート青森屋スタッフが十和田市立第一中学校へ伺い、2回目の協働授業で、どれだけ成長したか答え合わせします。
②青森の馬文化に関する勉強会
公園内にある「ふれあい牧場」で、青森の馬文化ときみがらスリッパの歴史について学びました。
鎌倉時代に源義経がこの地域に馬文化を持ってきて定着するきっかけとなったお話や、昭和時代の初期に十和田市には軍馬補充部があり、馬を飼育するなかで、餌としてデントコーンを与え、余った皮で「きみがらスリッパ」を作ったのが始まりなどのお話がありました。
その後、馬のお世話(ブラッシング)や馬耕訓練の練習風景を見学しました。
③きみがらミニぞうり作り体験
同じ公園内にある築約150年の古民家「南部曲屋」で「きみがらスリッパ」ミニチュア版の位置付けにある「きみがらミニぞうり」を編む手法を体験しました。
「十和田きみがらスリッパ生産組合」の皆さんや「星野リゾート 青森屋」 スタッフのみなさんが指導にあたり、編むことの難しさや、制作の過程を学びました。
古民家「南部曲屋」について
古民家「南部曲屋」は、今から150年前、廃藩置県があった明治維新期の明治初期1871年頃に建てられた住居用民家で、十和田市の梅集落より移築してきたとの事で、外装内装ともに歴史を感じ魅力ある趣きでした。
星野リゾート 青森屋では、宿泊者限定として、古民家レストラン「南部曲屋」としてご利用でき「きみがらミニぞうり体験」もご予約を受け付けています。
参加生徒さんの感想
十和田市立第一中学校2学年、野月悠生さん、大柳凛さんは、「ふるさと学習」があった事で十和田市の馬文化の歴史を知ることができました。十和田市以外の方にも地元の魅力を発信していけるように、これからも調べて知識をつけていきたいですと感想を語りました。
当日の模様は動画でご覧いただけます。
こちらをご覧ください。
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