農福連携 に取り組む 特定非営利活動法人農楽郷ここ・カラダ
「特定非営利活動法人農楽郷ここ・カラダ」は、青森県十和田市にあるNPO法人(特定非営利活動法人)です。農業を通じて、働く場所、居場所を提供し、障害者就労支援と自立支援を行なっており、「農業分野」と「福祉分野」が一体となって行われる取り組み「農福連携」に取り組む事業所として注目されています。
特定非営利活動法人農楽郷ここ・カラダ
理事長 日野口 敏章
〒039-0103 青森県東十五番町55番3号
電話: 0176-23-8100
E-mail: nougakkou@themis.ocn.ne.jp
ホームページ : https://nougakkou.jp/
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農福連携
農福連携とは、「農業分野」と「福祉分野」が一体となって行われる取り組みで、
障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していくを目的としています。
農福連携に取り組むことで、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる事も期待されています。
農楽郷ここ・カラダ の想い
「農楽郷ここ・カラダ」の名称には、地域において、子どもや高齢者・障害のある人、誰もが安心安全に暮らせる社会であってほしいという願いを込められており、農業を楽しみながら、働く場を提供し、心と体をサポートしながら障害者就労支援と自立支援を行なっています。
代表 日野口敏章さん
「特定非営利活動法人農楽郷ここ・カラダ」代表の日野口敏章さんは、御年71歳。
55歳の時にそれまで働いていた市内の建設会社を退職し、2002年にブルーベリーを基本的な農業としながら、古民家を改修した農園カフェを営む事となります。
その後、地元の保健師さんが「ブルーベリー農園をやるんだったら、障がいのある人の働き場所として、収穫とか作業の一環として出来ないかな。」と声掛けされたのをキッカケに、知的障がい者の生活指導や職業指導を引き受ける職親制度で何人かを引き受けるうち、障がい者福祉の実情を肌で感じた日野口さんは、就労支援事業所の立ち上げを決意し、2009年に障害者就労継続支援B型事業所「カシスのしずく」を開設、農業を通じて障害者の就労と自立支援を行うことを始めました。
その後、2017年に法人名を特定非営利活動法人 農楽郷ここ・カラダ へ変更し現在に至ります。
収益事業の要「にんにく」
障害者が年間を通じて働く事ができ、通年で工賃を得る事ができる仕事を模索し続け、試行錯誤を経て辿りついたのが、十和田市の特産品「にんにく」でした。
「にんにくは、植え付けから収穫、加工まで1年間を通じて作業ができ、障害者の事業所として通年で作業を創出できることは強みであり、我々のような仕事のところでにんにくはベスト。」と日野口さんは語ります。
にんにくの収穫風景記事はこちら
農楽郷ここ・からだの商品
10月初旬に行われる「にんにくの植え付け作業」6月に行われる「にんにくの収穫作業」や、2次加工作業を行い商品を出荷、販売しています。
乾燥したにんにく「にんにくチップ」や「黒にんにく」、黒にんにくの粉末「いぐなる」、にんにくを発芽させた「芽にんにく」の栽培・出荷まで行い、販売、収益を得て、障害者の工賃へ充てられています。
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にんにくスライス(大)
工賃について
青森県で障害者の就労施設は200弱あり、その中で通年作業を持っているところは1〜2割程度と言われています。全国の作業所の工賃は、月額平均1万4〜5千円。青森県ではそれより下がって約一万三千円で、工賃向上に惜しまぬ努力が必要です。「特定非営利活動法人農楽郷ここ・カラダの工賃は、の現状は3万~3万5千円くらいですが目指すは4万5千円。作業内容を安定させ次の世代に繋げたい。そのためには作付面積を増やし、かつ質の良いにんにくを作り、工賃の向上につなげる事。と日野口さんは、将来の展望を語ります。
「特定非営利活動法人農楽郷ここ・カラダ」の詳しい情報はホームページをご覧ください。